スワッピングを深く考察

スワッピングという行為を極めることができれば、不倫したいという欲求が湧き起らないほど深い満足愛情快楽刺激を同時に得ることができる。

そのような見解は果たして本当なのでしょうか?

世間一般的にはあまり知られることのないスワッピングの実態真の目的を考察することで、その疑問に答えを出してみたいと思います。


スワッピングとは、別の夫婦とお互いにパートナーを交換してセックスをする、という行為のことですね。

既婚者のための婚外セックスの場として、スワッピングは昔から一定数の愛好家がいるとはよく言われることです。

婚外セックスの場としてのスワッピング

スワッピングは、「乱交」と同一視されることが多いです。

でも「スワッピング」と「乱交」は違うものなんですね。

このサイトで頻繁に引用させてもらっている本として『はじめての不倫学』があります。

本の中で、スワッピングについて、このように説明されています。

世間的には完全に誤解されているが、「お互いの配偶者を提供し合って、複数の相手とのセックスを楽しむこと」や「夫婦間のマンネリ化したセックスを打破すること」は、スワッピングにおける1つの結果であって、決して目的ではない。

最終的な目的は、「パートナー間の愛をさらに深めること」である。他人の前で2人が愛し合っている姿を見せつけることで、さらに愛情は深まる。

またいろいろな相手とのセックスを通して、「やっぱり今のパートナーとのセックスが一番」という実感を得ることができる。

スワッピングをしてみたいと考えた時、初心者はどのような入り方をすればよいのでしょうか?

またスワッピングは入門編から高度なレベルまでどのような変遷があるのでしょうか?

『はじめての不倫学』からの引用を続けたいと思います。

スワッピングの初心者は、多くの場合、まず「カップル喫茶」もしくは「ハプニングバー」と呼ばれる場所に参加する。また有志による非営利のサークル活動としてマンションの1室で目立たないように開催されることも多い。ネット上の掲示板を経由して、個人的に相手を探すカップルもいる。

このような場所にパートナーと参加した際、いきなり他のカップルとパートナーを交換してスワッピングに入るのではなく、まず自分のパートナーとキスや愛撫をし合い、それを他のカップルに見せたり、他のカップルの行為を見たりする「相互鑑賞」からスタートする。

相互鑑賞に慣れてきたら、その後徐々に段階を進めていき、自分のパートナーの身体を他のカップルに触らせたり、相手のパートナーの身体に触れたりする「相互タッチ」に入る。

相互鑑賞や相互タッチを繰り返していく中で、相性の良いカップルが見つかった場合、2対2での「パートナーチェンジ」の段階に入る。会場の同室もしくは別室、あるいは外のホテルで、実際にお互いのパートナーを交換してセックスをする。

ちなみに、全ての人がパートナーチェンジの段階まで至るわけではなく、何年間も相互鑑賞の段階のみというカップルもいる。

スワッピングの効果とは!?

スワッピングの効果

スワッピングを実践することで、どのような効果を得られるのでしょうか?

まず、セックスの興奮や快楽というのは、相手の身体を知らない、何をされるかわからない、どこをどのように触られるのかわからないがゆえに高まるわけですよね。

スワッピングによって、全く知らない相手の身体を見たり、触ったり、セックスをしたりすると、これまでマンネリ化に陥っていた性的な肉体感覚・欲動が復活するわけです。

そして他の相手との新鮮なセックスを味わった後に、スワッピングの目的というのは、この身体感覚の変容を現在のパートナーとのセックスに活かすことにあるわけです。

他の相手との性的接触・セックスを経ることで、身体感覚がリセットあるいは更新されるわけです。

その状態で再びいつものパートナーとセックスをすれば、これまでのセックスとは違った、より深い快楽のあるものになり得るのですね。

そのようなセックスを繰り返す事によって、パートナーとの愛情がさらに深まるということなんです。

スワッピングを実践している人を対象にしたあるアンケートによれば、スワッピングを始めてから、3割以上の夫婦・カップルが、

「プライベートでするセックスの回数が増えた」

 
と回答しているようですね。


数年以上継続するスワッピング・マニアの男女に聞いてみると、平均して年に2~3回のスワッピングが最も多いということのようです。

スワッピングの頻度

この年2~3回というのは、その昔、日本の各地で行われていた「村のお祭り」の頻度と重なるようです。

これ以上の頻度になると、落ち着いたケ(日常)がなくなり、ハレの非日常性が風化してしまうということなんですね。

昔は、年2~3回行われる祭りの時に、無礼講といって雑魚寝状態でいつもとは違う相手とセックスするような風習が日本の各地にあったわけです。

一昔前の日本には、「夜這い」という風習があったり、「祭りの際の乱交」があったり、社会公認の「不倫文化」があったわけですね(笑)

年に2~3回、普段とは違う相手と非日常のセックスをすることで、身体的にリセットされ、また新鮮な状態で日常に戻っていくというわけなんですね。

そのようなお祭りにおける乱交と、スワッピングという行為は、非常に似た機能を果たすということなんじゃないでしょうか。

今の世の中には、そのような乱交できるお祭りは存在しないので、自らそのような機会を作るしかないわけです。


先ほど、スワッピングがどのように推移していくのか、引用を用いて紹介しました。

スワッピング初心者を脱し、段々と高度なプレイになってくると、次のように推移していくようです。

スワッピングを続けるうちに「同室プレイ」から「別室プレイ」を経て「貸出プレイ」へと、中心的な形態が変わっていくようなんですね。

最初、スワッピング初心者は、「同室プレイ」で、例えば自分の奥さんが今まで自分とのセックスでは見せたことのないような表情で感じたり、喘いでいたりするのを目の前で見て強烈に欲情するわけです。

スワッピング同室プレイ

そして今まで感じたことのない種類の「嫉妬」という感情が沸き起こるわけです。

この「嫉妬」という感情が、スワッピングを実施するうえでのキーポイントになるわけです。

その次の段階として、「別室プレイ」「貸出プレイ」へと推移していくことが多いようですね。

今まで同じ部屋でお互いが見える状態でセックスしていたのが、この段階にくると自分の愛するパートナーが何をされているのか、何をしているのか、全く見えないわけです。

「愛するパートナーに本当は何が起こっていたのかわからない」という不完全情報状態を享受する、ということです。

「別室プレイ」や「貸出プレイ」を経て、パートナーとセックスする際、

「あの時はどんな事をしてたの?」
「どんな事をされたのが一番良かったの?」

 

などと、その時の事を追体験しながら興奮と愛情を高めていくのですね。

「虚実の入り混じった空間で愛だけで確かめる」

 

という境地に達することが目的となるのです。

スワッピングがそのレベルまで達すると、本当に高度というか匠の領域のような気もします(笑)

不倫セックスに走らずスワッピングに可能性を見出そうとする誠実さ

不倫よりスワッピング

日本の夫婦は、約4割がセックスレスだと言われています。

セックスレスじゃない残りの6割も、何年も何十年も同じ相手とセックスを繰り返すというマンネリ感から本当の意味で解放されている夫婦はほとんどいないというのが実情ではないでしょうか。

夫とのセックスで十分に満足している人妻さんはほんの一握りだという事もよく言われています。

その夫婦の数だけ色んな理由があって、ほとんどのカップルがセックスレスやマンネリセックス化していってしまうのでしょう。

普通に結婚生活を送っていれば、そのようになってしまう確率が圧倒的に高い中、スワッピングという世間一般的な認識ではクレイジーな手段を使ってまで、何とか「刺激」や「興奮」や「愛情」や「輝き」などを取り戻そうとする。

実際にスワッピングをするかどうかは別にして、スワッピングという行為で得られるもの、その真の目的、といったものを考えると、色んなヒントが見えてくるような気もします。

本当の意味で深くパートナーを愛そうという、「狂わしいほどの誠実な意志」がそこにはありそうです。

淫らで変態的な行為と世間一般には思われているスワッピングには、逆説的にそのような「誠実さ」があると僕は感じました。

誠実さを突き詰めれば突き詰めるほど、スワッピングやそれに類する一般的には非常識なセックスと言われる行為にしか有効な手段が見出せないということなのかもしれません。

安易に不倫をするほうが、よほど煩わしいことがなさそうですし、自分ひとりだけの快楽を求めるならば不倫で十分なわけです。

そしてその気になれば、身近には不倫相手を見つけることができなくても、出会い系サイトなどで簡単に不倫相手を見つけることができる時代です。

僕自身、今までに出会い系サイトを使って不倫を繰り返してきました。

色んな人妻さんに出会い、ダブル不倫を繰り返してきたわけですが、それはそれとしてお互いの人生にとって意味のある経験だったと感じています。

ただ、安易に不倫のセックスに走ることなく、夫婦で共にマンネリを乗り越えて輝きを取り戻そうとスワッピングを試みる人たちに対して、僕は敬意に近い気持ちを抱くようになりました。

スワッピングの可能性については、「ポリアモリー」という考え方と対比させて深く掘り下げて考えることで、更に意味のあるものが見出せそうな予感がします。

「ポリアモリー」についてはまた別の機会にしっかりと書いてみるつもりです。

スワッピングを実践する困難

スワッピングの困難

スワッピングを上記のように深く理解すれば、大勢の人たちとセックスしたいだけ、乱交したいだけ、というような単純な考えではない人たちもいることが分かります。

ただ、スワッピングをいざ実践したいと思った場合でも、やっぱりスワッピングを始めるハードルは圧倒的に高いですよね。

まず、スワッピングを試してみたい、と思っても、それをパートナーに伝えるという段階でかなりの勇気が必要となり、多くの人がそのハードルを越えられないでしょう。

そしてパートナーに話した場合でも、やはり反対されることも多く、スワッピングに参加することに反対した妻を、夫が説得するまでにかかる平均所要時間は、約1年6か月というデータもあるようです。

かなりの長期戦になる覚悟が必要なわけです。

長期にわたってパートナーを説得し続けるというのは、執念に近い強い信念がないと難しい事が分かります。


また、『はじめての不倫学』の中で、スワッピングに参入する困難として、「理想的なロールモデルを探すことの困難性」が挙げられていました。

スワッピングの世界には、夫婦間の愛情を深めたいという動機のカップルだけでなく、刺激を求める不倫カップルや外国人カップル、SMや女装のマニア、露出趣味やのぞき趣味、輪姦や寝とられ願望の人など、様々な性的嗜好を持った人が集まってくる。行為の撮影や録画を希望する人も少なくない。

ネット上の相手募集掲示板を見ても、そういった性的嗜好の人による書き込みやきわどい画像の投稿が大半を占めているため、性的な経験や免疫の少ない既婚カップルにとっては、真似をしたくなるようなロールモデルを探すことは極めて困難だ。

先ほど紹介したような、「スワッピング」と「乱交」の違いを理解しておらず、「乱交」がしたいという人も多いというのが実情なのでしょう。

そして一昔前に比べると、明らかにそのような傾向の人が増えているようです。

そのような環境であれば、パートナーをより愛したいが故にスワッピングという手段を利用したいと考えている真剣な人々にとっては、全く興味を持てない環境になってしまっているというわけですね。

理想的なスワッピングパートナーを探すのは至難の業になっているのかもしれません。


その他、スワッピングについて『はじめての不倫学』の中でこのような興味深い小話もありましたよ。

スワッピングをはじめとするパートナーチェンジや乱交の文化は、もともとホモセクシャル=同性愛者の文化とされていた。

スワッピングに限らず、私たちの社会の性文化や性風俗の中には、例えばオーラルセックスやそれを売りにする非挿入型の性風俗サービスのように、もともと同性愛者の性文化とされていたものが少なくない。

スワッピングが非常に狭き門であり、スワッピング愛好家は社会の中で圧倒的少数派であり、以前よりも更にひっそりと世間の目には触れられることなく実践されていくのでしょう。

ただ、スワッピングを実際に行わなくても、スワッピングという行為の本質的な意味、本当の目的、その効果などを理解することだけで、夫婦間でのセックスがマンネリ化してしまっている状況を打破する大いなるヒントが得られることは間違いないでしょう。

僕自身、実際にスワッピングに踏み出すことはないとは思いますが、スワッピングについて今回のように深く考えた事は、夫婦関係や不倫関係、もっと広く男女関係を考察する上で非常に大きな示唆を与えてもらったように感じています。