アンジャッシュの渡部建が、多目的トイレを使って不倫セックスをしていたということで世の中大騒ぎになりましたね。
そのような報道の中で、「セックス依存症」という言葉が本当によく使われました。
でも、この「セックス依存症」という言葉は問題があるということを『大船榎本クリニック』精神保健福祉部長・精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳さんが指摘している内容が示唆に富んでいて、非常に興味深いんですよ。
できることなら沢山の女性とセックスを楽しみたいという男性は非常に多いと思います。
僕自身も本音ではそうです(笑)
男女ともに同意の上で、本当に素晴らしく、気持ちのいい時間を過ごしたい、そのような時間を過ごせる相手を探したいという時に、この指摘は頭の片隅に絶対に置いておいたほうがよいと僕は感じました。
自分はそうじゃないと認識していても、無意識的にどこかでそういった要素が出てしまっているかもしれませんから。
今回のアンジャッシュ・渡部建の時もそうでしたが、不特定多数の女性と関係を持つ男性の話が出てくると、未だに「男性の性欲はコントロールできない」という性欲原因論が公然と言われます。
そしてそれを正当化するように『セックス依存症』という言葉が使われます。でも、男性の性欲がコントロールできなかったら大変です。会社で仕事になりません。
私は現在まで2000人以上の性依存症の治療に関わってきましたが、性欲が強すぎて抑制できないという人は本当にごく少数です。
反復的な性的逸脱行動を、性欲の問題だけに矮小化して捉えるとその本質を見誤ります。痴漢をする人も性欲が目的でないケースが多いんです。
私が治療で関わった患者さんの半数以上は、痴漢の行為中に勃起していませんし、対象行為後射精をしていません。
このエピソードだけで男性の性欲をはかることはできませんが、勃起と射精は重要な要素です。
性的な目的以外のストレス解消や達成感や支配的欲求、いじめと同じような優越感による快感で行為に及んでいる人が多いのです。これは女性を性のはけ口のように不特定多数の人とセックスを繰り返す人も同様の共通点があり、そもそもセックスが好きなのではなく、支配的な関係性、いじめと共通する優越感や所有欲から繰り返してしまう人が多い。
その人たちの根底にあるのは、セックス依存症ではなく、「男尊女卑」という認知の歪みがあるように私は感じています。引用元: 現代ビジネスウェブサイト
非常に興味深い指摘ですよね。
まず、「痴漢をする人は性欲が目的でないケースが多い」というのは、まさに目から鱗が落ちました。
痴漢という行為は、性欲が目的でしかありえないと当たり前のように思っていました。
でも、実際はそうではなく、問題はもっと根深いわけですね。
「ストレス解消」「達成感」「支配的欲求」「いじめと同じような優越感による快感」
それらが痴漢をする男性の、もしかしたら本人さえ無意識かもしれない目的だというのです。
そして、「痴漢をする男性」と、「女性を性のはけ口のように不特定多数の人とセックスを繰り返す男性」は共通点がある。
「支配的な関係性」「いじめと共通する優越感」「所有欲」が根底にはある、と。
このサイトを訪問してくれている人は、出会い系サイトでセックス相手を見つけたい、セフレが欲しいと思っている人も多いと思います。
出会い系でセックス相手を探す際も、この点は気を付けなくてはなかなか相手が見つからないという事になりますね。
女性が一番毛嫌いするのが、このような「支配的な関係性を好む男」「優越感や所有欲に浸る男」なわけです。
最初から明言する女性はそこまで多くないですが、実際には長期的・安定的にセックスできる相手を探したい、という女性は出会い系サイトには多くいます。
性欲を持て余した、エッチな女性も多いということです。
でも同じような欲求を持っている男性と全く異なるのは、「支配的な関係性」「いじめと共通する優越感」「所有欲」などはほぼ持っていないということですね。
セックスは楽しんで、そして性欲は満たしたくても、お互い対等なちゃんとした人間関係を求めている女性がほとんだということは間違いないです。
そのような「男尊女卑」的メンタリティーを持った男性は、メールのやり取りを始めた段階で女性に察知され、実際に出会ったりセックスするに至らないケースが多いでしょう。
多くの男性の無意識に潜んでいる「男尊女卑という認知の歪み」をしっかり訂正しないと、多くの女性に好意を持ってもらうことなどできないでしょうね。
いくら沢山の女性にアプローチしても、その部分が相手の女性に見えてしまったら、実際に出会えたりセックスしたりは間違いなくできないでしょう。
無自覚、無意識の「男尊女卑」的メンタリティー。
気を付けないといけないと思いました。