不倫相手を探す既婚者

既婚者が不倫相手を探そうとする時、「出会い系サイト」よりも「高級会員制交際クラブ」がおススメだという話に果たして信憑性はあるのでしょうか?

不倫について深く考える際、『はじめての不倫学 「社会問題」として考える』という本が非常に役に立つ、という話を以前書きました。

社会学の観点から的確に不倫の問題を分析している素晴らしい本なんです。

はじめての不倫学 「社会問題」として考える

ただ、そんな素晴らしい本の中で一点だけどうしても納得できない箇所があるんですね。

それは、既婚男性が不倫相手を探す際、「高級会員制交際クラブ」は役に立つが、「出会い系サイト」は役に立たない、と説明されている箇所なんです。

この本は、不倫したいと考えている人、不倫問題に苦しんでいる人、不倫を止めたいと思っている人、不倫に関係する色んな立場の人にとって非常に示唆に富んだ内容になっているんですね。

そこまで優れた「不倫本」は他にはほとんど見当たらないほどの非常に高いレベルです。

だからこそ、「出会い系サイト」に低評価を下し、「高級会員制交際クラブ」を持ち上げる論調には違和感を抱かざるを得ないんですよね。

高級会員制交際クラブに対する違和感

その見解が正しいとは僕は全く思わないので、そのあたりをしっかり考察してみたいと思っています。


『はじめての不倫学』の中で、既婚者である36歳会社員男性の事例が紹介されています。

その男性は、結婚後5年目に大学生時代に片思いをしていた女性と再会し深い恋に落ちるのですが失恋してしまうわけです。

日常生活を普通に送るのも困難なほどの大きな心の傷を負ってしまい、その心の傷を癒すために、新たな相手を探す過程が詳しく描かれているんですね。

まず彼は出会い系サイトを使って相手を探そうとします。

彼が出会い系サイトを使ってみた感想などが詳しく書かれていたので、その個所を引用してみます。

それなりの社会的立場がある既婚男性が、30代の半ばを過ぎてから出会い系サイトを利用して出会いを実現することは、技術的にも精神的にも非常に厳しい。

まず、娘たちを寝かしつけた後、夜な夜なパソコンの画面に向かって、「すぐ出会える」「即アポ」といった脊髄反射的かつ動物的な表現に満ち満ちたサイトにアクセスしているだけで、みじめな気分になった。自尊心がすり減っていく音が聞こえるようだった。

実際にサイトの中をのぞいてみると、そこは露骨なセフレ探し目的、個人売春目的の書き込みが溢れる世界だった。悪く言えば、男女ともに「失うものが何もない人たち」の世界だ。

「サクラや業者(素人女性の援助交際を装った書き込みをして、男性客を集める管理売春組織)が多い」ということは予備知識として知っていたので、プロフィールに趣味や仕事、家庭の話などを中心に書いている、一見業者っぽくない20代後半~30代の既婚女性を10名ほどピックアップして、メールを送ってみた。

すると、全員からほぼ一斉に「これからすぐ、道玄坂のホテルでどうですか?」「ホ別2(ホテル代別の2万円でセックスOK)で」という趣旨のメールが届いた。全員が業者だった。

自分が欲しいのは、セフレでも単なるセックスでもない。婚外失恋によってえぐられた心の傷を埋めたいのだ。不倫がしたいわけでもないし、買春がしたいわけでもない。出会い系サイトでは心の穴を埋められる相手とは到底出会えそうになかった。

「出会い系サイト」はなかなか散々な書かれようです(笑)

このように書かれているので、この本を読んで、不倫相手を探すために出会い系サイトを使ってみようと思う既婚男性は皆無だと思うんです。

出会い系サイトを使おうとは思わない

この本の他の部分の分析が本当に素晴らしいので、ほとんどの読者は、この出会い系サイトについて書かれた箇所も正しいと間違いなく感じると思います。

正確に言うと、この箇所は36歳男性が感じたことの記載であって、著者の坂爪さんの見解ではないわけです。

でも、出会い系サイトについて扱われている箇所は他にほとんどないので、この本を読んだ読者は出会い系サイトというのは上記のようなイメージだと理解すると思います。

僕は出会い系サイトに関して、これとは全く違った見解を持っているので、後ほどこの見解に対して実体験を元に反論してみたいと思います。

この36歳男性は、出会い系サイトは全く使えなかったので、次に「高級会員制交際クラブ」を利用して、望むようなセックス相手を見つけることに成功したようです。

高級会員制交際クラブで出会えた女性

「高級会員制交際クラブ」について書かれている箇所を引用してみます。

「高級会員制交際クラブ」の存在をネットで知った。交際クラブとは、既婚男性に婚外での交際相手や愛人となってくれる女性を紹介してくれるサービスである。

社会的地位や知名度があるために、身近な場所で出会いを探すことが難しかったり、多忙のためにプライベートな時間が取れない男性のために、希望の品格・学歴・容姿を兼ね備えた女性をマッチングしてくれる。

交際クラブのホームページを読んでいるうちに、まさに、これこそが既婚男性の・既婚男性による・既婚男性のための理想的な婚外交際システムに思えてきた。

「失うものが何もない人たち」の世界である出会い系サイトで嫌な思いをしたばかりだったので、男女双方の身元が確認されており、仕事や家庭などの社会的な立場を失うリスクを負わずに交際相手を探すことのできるシステムに興味を抱いて早速登録してみることにした。

入会金は5万円~10万円(ランク別)。一人の女性の紹介につき3万円~5万円(ランク別)の紹介料がかかる。女性側の提示する、大人の関係になる場合の希望金額については、おおむね4万~6万円の間が多かった。

最終的に選んだのは、27歳の社長秘書の女性(身長165センチ、体重49キロ、バスト・Fカップ)。

彼女と食事の後、ホテルに行った。服を脱いだ女性の身体はとても美しく、抱いた時の肌の感触も妻とは比べ物にならなかった。セックスは非常に上手で、こちらから乞わなくても丁寧にオーラルセックスをしてくれた。

妻とは第二子誕生以後、3年近くセックスレスだったので、久しぶりに味わう若い女性の弾力ある乳房と滑らかな肢体に夢中になった。唇からつま先まで彼女の裸体を隅々まで堪能した後、これまで溜まっていた欲求と思いの丈を吐き出すように、正常位で射精した。

ただ、セックスは心の穴を埋めるためにするものではないし、そもそもセックスによって心の穴を埋めることはできない、と気付いた。どんなに美人の女性としても、どんなに大勢の女性としても、この事実は決して変わらない。

しかし、セックスによって得られる身体的な快楽や精神的な解放感を十分に享受することができれば、それだけで大きなエネルギーを得ることができる。

そのエネルギーを婚外失恋によって複雑骨折してしまった心を治療するための「ギプス」として用いることができれば、日常生活を支障なく送ることは可能ではないだろうか。少なくとも失恋の傷が癒えるまでの間、不要な追加ダメージを受けずに済む。

いかがでしょうか?

「高級会員制交際クラブ」がどういうものなのか、僕はほとんど知らなかったので非常に興味深かったし、とても勉強になりました(笑)

まず、「高級会員制交際クラブ」で一人の女性と一回セックスしようと思えば、12~21万円程度のお金が必要になるということですね。

高級会員制交際クラブが大金が必要

それくらいのお金を払える余裕があり、自分で相手の女性を探す時間的な余裕がない・その時間が面倒だ、という男性は、「高級会員制交際クラブ」は選択肢の一つになると思いました。

ただ、「交際クラブの最大のジレンマ」として、本にはこのように書かれていました。

交際クラブに登録する男性は「素人の一般女性との出会い」を求める。

しかし、実際はお金を無駄打ちしたくないため、クラブ側が「あの子ならば初回から大人の関係OKですよ」と情報提供してくれた女性を選んで交際することになる。

しかし、そうなると相手の女性は「素人」ではなく、セックスを売りにする「セミプロ」もしくは「プロ」になってしまう。ここに、交際クラブの最大のジレンマがある。。

「セミプロ」と「素人の一般女性」の区別・見分け方って本当に難しいでしょうね。

「素人の一般女性」に見えたとしても、デートしたりセックスするのにお金を支払う必要があるわけですから、その相手が何人もの男性とデートしたりセックスしたりしていれば、ほぼ「セミプロ」と言えるわけですし。

僕としては、もちろんそんなに高額なお金を払う余裕がないというものありますが(笑)、お金を払ってするセックスにどうしても違和感があるんですよね。

これは出会い系サイトを使って、金銭的なやり取りのない素敵な出会い・セックスを経験したことのある男性であれば感じることだと思います

金銭的なやり取りのない素敵な出会い

『はじめての不倫学』では、出会い系サイトというのは、「失うものが何もない人たちの世界」であり「業者ばかりの世界」だと書かれています(笑)

でも、これは決して事実ではないですよね。

大手の出会い系サイトを使ったと書いてあったので、たぶんハッピーメールとかPCMAXあたりのサイトを使ったと思われます。

そしてこれは出会い系サイトの事を少しでも調べれば分かることなんですが、ハッピーメールやPCMAXなどの本当に出会えると言われる大手出会い系サイトは、出会える優良なサイトであるからこそそこを狙って業者が入ってくるわけですね。

「業者っぽくない既婚女性を10名ほどピックアップして、メールを送ってみたところ、全員が業者だった。」

 
と書かれていました。

これは、あまりにも騙されやす過ぎるというか、ピュア過ぎるというか、鈍すぎるというか、失礼なんですがそんな風に思いました。

普通、ちょっとでも色んな女性のプロフィールを見ていけば、業者か素人の女性かは見分けることができるようになるものなんですよね。

業者の見分け方について、以前に詳しく書いたことがありますが、数点だけチェックしておけば業者なんて簡単に見分けることができるんです。

出会い系サイト(PCMAX)で業者を見分ける方法について

そして業者と素人女性を見分けることができれば、先ほどの30代男性のように「みじめな気分」になったり、「自尊心がすり減る」なんてこともなく、出会いを求める男女同士で普通に楽しいメールのやり取りができますからね。

僕は今までに何人も本当に素敵な人妻さんに出会い系サイト(PCMAX)を使って出会い、お互いに望むような不倫関係を築くことができました。

素敵な人妻さん

下記ページのような実際のメールのやり取りを見てもらえれば、本当にどこにもいるような素人の人妻さんであり、かつ「失うものが何もない人たち」では決してない、それぞれに魅力的でチャーミングな女性であることが分かってもらえると思うんですよね。

 
出会い系サイトを使ってこのような素敵な出会いを何度も体験すると、わざわざ何十万も使って「交際クラブ」を使おうなんて全く思わないというのが僕の正直な感想です。

こちらもお金を払わないし、相手の女性も全くお金なんて求めていないからこそ、全く対等な関係性で、純粋で素敵な関係が築けると僕は感じています。


ただ、「交際クラブ」にもメリットはあると思います。

中年の既婚者で、自分よりもかなり若い独身女性とセックスしたいといった場合、お金を払わずに出会い系サイトでそのような相手とセックスまで持っていけるケースは少ないかもしれませんね。

そのような時、「交際クラブ」でお金を使えばすぐに望みの相手が見つかるのでしょう。

でも、僕自身も中年の既婚者ですが、出会い系サイトを使って若い素敵な独身女性と今まで何度かセックスしてきました。

優しくて色白な27歳独身OLとの不倫の出会い

中年の既婚男性が相手だと安心するという若い独身女性も少数派ながら出会い系サイトには存在することは間違いないですよ。


この本『はじめての不倫学』だけじゃなく、「出会い系サイト」に関しては、実態とはかけ離れたあまりにもネガティブな評価がなされている事もまだまだ多いと感じます。

もちろん業者が多いのも事実ですが、本当に素敵な素人女性が登録しているというのも事実なんですね。

その選別ができるかどうかだけで、出会い系サイトに対する評価は180度変わってくるのだと思います。

そのあたりの正確な実態を伝えたくて、長くなりましたが今回の記事を書いてみました。